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第55回全国大学ラグビーフットボール選手権大会!帝京敗退の原因は

出典:http://news.livedoor.com/article/detail/15824671/

2019年1月2日に行われた第55回全国大学ラグビーフットボール選手権大会準決勝。
前人未到の10連覇を目指す帝京大学が、天理大学に敗れました(7-29)。
絶対王者である帝京大学がなぜ敗れたのか?ゲームを振り返りたいと思います。

帝京大学の偉大な記録

出典:https://mainichi.jp/graphs/20190102/hpj/00m/050/001000g/1

全国大学ラグビーフットボール選手権大会を9連覇し、絶対王者であり続けた帝京大学。
大学スポーツは、学生の入れ変わりがあり、安定した強さを維持することが非常に難しいと言われています。

大学ラグビーにおいても、ライバル校を圧倒する大学がその時代毎に現れましたが、圧倒的な強さを誇る時期は短いものであり、全国大学ラグビーフットボール選手権大会の連覇においても、同志社大学の3連覇が最長でした。
帝京大学が成し遂げた9連覇という記録は、この先破られることのない大記録になるでしょう。

帝京大学、強さの理由

帝京大学の全国大学ラグビーフットボール選手権大会9連覇は、第46回大会決勝戦で東海大学を14-13で破り、初の大学王者になった時から始まりました。
帝京大学は、ライバル校に先駆けて「S&C(ストレングス&コンディション)」と呼ばれる、選手の肉体強化と体調管理プログラムを取り入れ、ライバル校に対しフィジカル面で優位に立ちました。
また、選手の自主性やコミュニケーション能力を重要視し、フィジカル面だけでなく、規律やチームワークでもライバル校に差をつけ連覇を重ねました。

連覇を重ねるごとに、帝京大学の目標は大学王者から「打倒トップリーグ!」にシフトし、リクルートにおいても、ラグビー強豪校の有名選手が高い志を持って入学してくるようになりました。
フィジカル、戦術、チームワーク、選手能力、全てにおいてライバル校を圧倒し、絶対王者として君臨し続けました。

忍び寄るライバル校の足音

第55回日本ラグビーフットボール選手権大会より、大学出場枠が撤廃され、帝京大学が掲げてきた「打倒トップリーグ!」の目標を失うかたちになりました。
また、ライバル校においても、「打倒帝京大学!」を目標に、肉体強化と体調管理プログラムによるフィジカル強化や、有望な選手や留学生のリクルートなど、帝京大学との戦力差を確実に縮めていきました。

第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝では、明治大学があと一歩のところまで絶対王者帝京大学を追い詰めました(21-20)。
2018年度関東大学対抗戦においても、帝京大学は、慶応義塾大学に辛勝(24-19),明治大学に敗戦(15-23)と、帝京大学とライバル校の差はほとんどなくなってきました。

打倒帝京大学!天理大学

出典:https://www.asahi.com/articles/ASM12552VM12UTQP013.html

2018年度関西大学ラグビーAリーグを圧倒的な強さで3連覇を成し遂げた天理大学。
しかし、天理大学の目標は「打倒帝京大学!」であり、選手達に慢心はなく、全国大学ラグビーフットボール選手権大会準決勝の舞台を最高の状態で迎えました。

第48回全国大学ラグビーフットボール選手権大会、スタンドオフ立川理道選手率いる天理大学は、展開力と強固なディフェンス力で決勝まで勝ち進み、悲願の初優勝を懸けて王者帝京大学に挑みました。

両校互角の戦いを演じ、どちらが勝つのか最後までわからない試合展開でしたが、惜しくも帝京大学の壁を打ち破ることはできませんでした(12-15)。
スクラム、ブレイクダウンでの劣勢が、敗因の1つに挙げられました。

今年の天理大学は、「打倒帝京大学!」を目標に、スクラム、ブレイクダウンにこだわり、フォワードが強い京都産業大学、大東文化大学に対しても、スクラム、ブレイクダウンで優位に立てるほどの力をつけていました。

準決勝「帝京大学VS天理大学」。絶対王者の崩落

出典:https://www.asahi.com/articles/ASM12552VM12UTQP013.html

試合開始早々、司令塔の負傷交代

帝京大学アタックのキーマンであるスタンドオフ北村将大選手が、天理大学センターのシオサイア・フィフィタ選手にタックルしたプレーで、脳震盪の疑いがあり、交代せざるを得なくなりました。
試合開始早々に司令塔が抜けたことが、試合を通して、帝京大学のアタックが天理大学のディフェンスを崩せなかった要因の1つとして考えられます。

衝撃的なペナルティートライ

試合前から、スクラムの力関係は天理大学が優位と予想されていましたが、試合開始直後のスクラムは両校とも安定したスクラムを組んでおり、前半19分のペナルティートライは、いろいろな意味で衝撃的なプレーになりました。
スクラムで帝京大学が10mほど押し込まれ、最後はコラプシングによるペナルティートライ。
スコア(0-12)されたこと以上に、このペナルティートライが、帝京大学フィフティーン与えた動揺は計り知れません。
ペナルティートライ以降、スクラムでは、常に天理大学が優位に立ち、後半18分の試合を決定づけるトライのシーンも、天理大学のスクラムプッシュから、ウイング久保直人選手が大きくゲインし、トライが生まれました。

ペナルティーゴールではなく、トライを狙いに…

前半31分、天理大学陣地、ゴール正面で帝京大学ボールのペナルティーの場面。
この試合、初めて帝京大学に得点のチャンスが訪れた場面であり、スコア(0-12)を考えると、ペナルティーゴールで3点を取り、チームに落ち着きを与える選択もあった中、帝京大学はタッチキックでトライを狙いました。
結果論になりますが、ラインアウトからのモールでボールが出せず、スコアすることができませんでした。
前半にスコアすることができていれば、帝京大学には落ち着き、天理大学には焦りを心理的に与えていたかもしれません。

天理大学のディフェンス力と冷静さ

後半開始早々、フルバック竹山晃暉選手のディフェンス裏へのグラバーキックから、ウイング木村朋也選手の反撃のトライ、コンバージョンゴールも決まり、5点差まで得点差を縮めました(7-12)。
さらに、キックオフのボールを帝京大学が獲得し、20フェーズ以上アタックを継続しました。
絶対王者帝京大学に、5点差まで得点差を縮められ、天理大学のフィフティーンにも焦りからくる規律の乱れや、反則を侵すことがあってもおかしくない状況でしたが、帝京大学のアタックをことごとく止め続け、ついに、モールアンプレイアブルを誘い帝京大学のアタックを止めることに成功しました。
この帝京大学の連続攻撃を止めた後、天理大学は2トライを奪い、勝利を決定的なものにしました。

挑戦者となる帝京大学!本当の力はここから!

帝京大学の全国大学ラグビーフットボール選手権大会連覇は、9連覇で終わりました。
来年度の帝京大学は、王者の立場から挑戦者の立場に変わります。
守るもの、失うものが無くなった時こそ、本当の強さが発揮されるかもしれません。

来年の今頃、新しい帝京大学の強さが見られることを今から楽しみにしています。